宅建は短期合格可能!元ロースクール生の合格記

資格試験

どうもこんにちは。
最近ブログ更新が滞っていた理由の一つが、「宅地建物取引士試験」など資格試験に時間を取られていたからなんですね(言い訳)。

時間を割いたおかげもあって無事宅建試験に合格できたので、元ロースクール生が宅建試験にどのように挑み、どのように合格まで至ったのか、備忘録を記載します。
ご参考になれば幸いです。

宅建概要

いわゆる「宅建」とは宅地建物取引士または宅地建物取引士試験を指します。
宅地や建物の取引を事業にしたい場合は、都道府県知事または国土交通大臣から免許を受ける必要があり、免許を受けた業者は専門知識を有する「宅地建物取引士」を事務所に置く必要があります。

この「宅地建物取引士」になるための試験が、国家試験である「宅建」です。

宅地や建物の取引は高額であること、かつ業者と一般人の有する知識と情報に格差があるため一般人が食い物にされてしまいます。
試験に合格した宅建士に、十分な説明をさせることでこれを防ごうという制度なんですね。

試験の基本的な情報は以下の通り。
【試験内容】:選択式問題(4択) 50問
【試験時間】:2時間
【受験資格】:特に制限なし
【試験日】 :10月第3日曜日
【試験科目】:権利関係、宅建業法、法令上の制限、税と価格に関すること 4科目
法律がメインとなっており、権利関係は民法が対象です。法令上の制限は、都市計画法や農地法といった法律、税と価格に関することでは地方税法(不動産譲渡税)などが対象となります。

選択式問題のみ、受験資格に制限がないことに加え、不動産業界で働くためには必須であり資格手当も付く、独立開業も可能な資格であるため人気な資格です。
合格率も15%前後であることから比較的合格しやすいことも人気の原因ですね。

宅建の勉強方法

以上から、人気の宅建試験ですが、合格するための学習方法は次の3通りです。
①予備校に通う
➁通信講座を受講する
③独学で学習する

予備校に通う

宅建に関する科目に馴染みのない人は予備校への通学が候補に挙がるかと思います。通学することで、必ず合格するまで面倒を見てもらうことができますし、学生間での情報交換ができること、通学して時間をかけることで自分に制約を課し、資格試験に臨んでいるというモチベーションを上げやすい点がメリットかと思います。
定期的に通学することができるか場所的な制約があること、大手予備校では20万円ほどの費用がかかる点がデメリットとなります。

通信講座を受講する

場所的問題で通学できない、費用的に厳しい人は通信講座もオススメです。
いつでも動画視聴が可能なのでスキマ時間を有効活用できることだけでなく、通学の半額以下の費用で済むことから金銭的メリットもあります。

また、予備校の通信講座を開講している大手予備校の中でも、スタディングさんは、スマホでの動画視聴が可能なことや、問題回答の履歴や統計をスマホで記録することができるため、スキマ時間を有効に活用できるので通信講座の中でも使いやすいと思います。
登録はコチラから↓

独学で学習する

資格試験になれている方や、自分で律することができる人は独学が最も融通が利く方法となります。
宅建合格後に、宅地建物取引士として登録するには案外お金がかかります。
不動産業界での実務経験がなければ、具体的には取引士登録に4万円弱、実務講習に約2万円ほどの費用がかかります。
資格取得後の費用まで考慮するなら、独学で資格取得費用を抑えて合格することも非常に魅力です。
最大のデメリットは、宅建の試験科目に馴染みがない人にとっては、勉強方法や内容が全く分からない、いざ始めたものの全く理解できずに投げ出してしまうリスクがあることです。

独学のススメ

結論ですが、宅建は独学がおすすめです。
ロースクール生や企業法務従事者など、法律の素養があれば特に独学をお勧めします。
権利関係=民法部分についてはすでに頭に入っているので短期合格できるはずです。
(私も元ロースクール生かつかなり詰めて勉強したので約2カ月ほどで合格できました。)

宅建に高度な理解は不要です。暗記した知識を適切に引き出すだけ、かつ過去問出題範囲をしっかり押さえるだけで十分に合格できる試験です。
独学では自分のタイミングで自由にスキマ時間を使えるので効率よく最短で合格できると思います。

しかし、巷には試験対策の書籍があふれかえっており、どれを選んで勉強を始めればよいかわからないといった声もききます。
買って無駄にしたくない気持ちがあるのでしょうが、早く買って早く勉強するほど合格が近づきます。
そこで、私の使用したオススメ書籍を紹介します。

ただし、初めて法律の勉強をする方は独特の言い回しに苦労して、書籍の内容が英語並みに入ってこない可能性があります。
やがて、一人で乗り越えることができずに試験勉強から遠ざかる・・・と独学が合格の遠回りになる可能性もあります。
しかし、今はYoutubeという非常に便利なツールがあります!!しかもタダです!!

独学するうえでモチベーションを保ち、ビデオで通信講座並みのインプットができれば最高じゃありませんか?
コメント機能で双方向的に質問に答えてもらったり、他の受験生の躓きも知ることができます。

かくいう私も、オススメ書籍記載の本を購入したものの、ぼーっと読んでいても効率が悪い状況だったので、「しまったな、通信講座にすべきだった」と思ったこともあります。
が、Youtube動画に出会ったことで、今までわからない点がすべて理解できただけでなく、勉強が楽しくて仕方がない状況になりました。
よって、独学の躓きをなくすために、オススメできるYoutubeチャンネルも紹介いたします。

独学オススメ書籍とチャンネル

オススメ書籍

基本書(インプット用書籍)

インプット用の書籍は、広く網羅している本が1冊あれば十分です。
数々の書籍がありますが、私は以下の「パーフェクト宅建士」を活用しました。
2021年度版 パーフェクト宅建士 基本書(読者Web特典付き)
住宅新報出版

ハトのマークの全宅連が推薦する書籍だけあって、内容の網羅性は完璧です。
ただし、網羅性と裏腹に分厚さがあります。
よって、後述のチャンネルで紹介される分野を重点的に学習することで有用性を格段に向上させて使うことがコツです。

また、「本を通読してから問題を解く」という方法は絶対にNGです。
分野ごとに、書籍を読む→読みつつ後述のチャンネルを視聴→分野のインプットが終わったら、問題集を解いて知識を定着という方法にしてください。
分野についても、宅建試験の4科目ではなく、本の小項目ごとの学習としてくださいね。

正直、Amazonで売上上位に入っている本であればどれも同じかと思いますので、書店で立ち読みし、ビジュアル的に気に入ったものでよいと思います。

問題集

問題集についても基本書と同様、好きなものでよいと思いますが、絶対に外せないポイントは、「分野別の問題集にする」ことです。
後述しますが、過去問は通しで解く必要があるためさほど重要ではありません。
分野ごとに素早く知識を定着させるために、分野別問題集を最重要視してください。

これに関しては、一冊を5回以上解いてまだ解きたい気持ちになれば別の本を購入することもありかなと思います。

ちなみに、私の周りで評判が良かった本は以下となります。
みんなが欲しかった!宅建士の問題集 本試験論点別[最新試験解き方動画付]2021年度(みんなが欲しかった!シリーズ)

過去問については、必要派・不要派に分かれますが、私個人としては必須ではない=不要派です(過去問集は買いましたが…)。

なぜなら過去問を解くと一喜一憂しやすいんですね。特に試験直前期は。
ぬか喜びして安心したり、悲観してやる気をなくしている場合ではないんですね。

知識の定着は分野別問題集で十分なので、解くものがなくなった場合に使ったり、あくまでも、「時間内に問題を解ききることができるか」の判断材料にのみ使うことがオススメです。
みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集
2021年度版(みんなが欲しかった!シリーズ)



オススメYoutubeチャンネル

私の場合はこれで受かったといっても過言ではありません。
特に、宅建業の「免許」と取引士の「登録」や「取引士証」についてなど、基本書を一読しただけでは混同してしまい、何が何だかわからない分野が登場します。

そんな場合は、Youtubeで面白おかしく図解してもらうことで理解が進み、「あ!こういう制度のことを難しく言っているだけなんだ!」と氷解します。

オススメチャンネル①

棚田行政書士の不動産大学【公式チャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UC2tunZXxelGam73VcK3E-ug/featured

行政書士、宅建士をはじめに幾多の資格を有する棚田先生のチャンネルです。
宅建試験に対する対策動画だけで100件を軽く超える動画数があります。
特に権利関係=民法分野は難易度のわりに点数配分が少ない点ですので、初めて民法を勉強する人には鬼門となります。
そんな権利関係についても網羅的にさらっと説明動画があるので、基本書でくじけそうになった場合は、棚田先生でインプットするのもありです!
図解や語呂合わせも多いことから、初学者が非常にとっつきやすい内容になっているだけでなく、動画内で突然問題確認が始まることがあるのもGOOD!
先生が動画に寄せられたコメントを取り上げてくれるので、他の受験生が良く悩み躓くポイントの解説も優れています。

棚田先生の人柄もあり、受験前の受験生メッセージ動画では涙がこぼれるほどでした。
(勉強をしたうえで受験前にぜひ見てほしい)

また、宅建対策だけでなく、不動産業界に興味のある人や、宅建に合格した後のキャリアプランなど幅広くコンテンツが充実しています。
ただし、飽きさせない仕組みがあるがゆえに、落ち着いて動画を聴きたい、説明や図解も端的にリズムよく進めたい人は➁のチャンネルがオススメです。
(まぁ両方内容を確認することがオススメというか必須だと思いますが。)

オススメチャンネル➁

マジでイケてる宅建講座【ゆーき大学】
https://www.youtube.com/channel/UC9FTrf3ryoNxs01o_a2FE6g

慶応卒、弁護士でもあるゆーき先生のチャンネルです。
このチャンネルの優れた点は、レジュメがダウンロードでき、ダウンロードしたレジュメと動画がリンクしていることです。
(有料レジュメと無料レジュメがあるみたいです。)

また、司法試験に合格した実績から、最短で要点をつかみ取っていくシンプルな説明も魅力。
暗記法の図解については、そのページだけまとめて本にして売ってもいいレベルでまとまっているので図解部分のみを見返したりしていました。

特に、法令上の制限分野では難解な行政法令については、あらゆる宅建動画の中でもシンプルかつ分かりやすい説明の最高峰だと思います。

受験年度ごとに動画を改めており、常に最新の情報、ブラッシュアップされた情報が提供される点も非常に優れた点です。
最新法令に対しても常に対応できることは安心できますね。

Youtube勉強法の唯一の欠点は、前述の①・➁のチャンネル共に語呂合わせが出てくるので、同じ分野では片方のごろ合わせの身覚える必要がある点ですね笑
頭で考えているうちに両チャンネルのゴロ合わせが合体しちゃって混乱したこともあります笑

その他

スキマ時間をうまく使うには携帯アプリも活用すべきです。
私は、以下のアプリを使用していました。
無料アプリですが、間違えた問題をリスト化もできて便利です。
ただ、結構誤字がありますが無料なのでね…
(音がうるさいのでOFF推奨です。)

宅建 過去問 202‪1‬
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%AE%85%E5%BB%BA-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F-2021/id1437470550

おわりに

資格試験に合格することは大変ですが、合格した先には必ず成長した自分を感じることができます。
学生時代には勉強していたのに、社会人になって勉強していないなと思ったら、とりあえず宅建を受けるのもありです。

自分で部屋を借りるにしろ、日常に使える最低限の民法知識を得ることもできますし。

当ブログが皆様の資格取得の一助になれば幸いです。