先生バナナはおやつに含まれますか?新人法務お勧めの一冊

書評

こんばんは。

以前購入した本を読破しました。
本を読む習慣が乏しかったのでかなり時間がかかりました…

本日は、以下の広告参照、「先生!バナナはおやつに含まれますか?」についてレビューしたいと思います。

この本ですね、1年ほど前に法務界隈で話題になったものです。
法律の基礎の基礎を学ぶためにちょうどいい1冊となっています。

是非、以下の広告からカートに入れて読んでみてくださいね!(ゲス顔)

おやつとは何か、ルールを解釈する

「バナナはおやつに含まれますか?」という小学生のころ誰もが口にしたネタ。
実際に考えてみると、バナナがおやつに含まれるかを考えるためには、「おやつ」という抽象的な言葉を解釈によって具体化する必要があります。

この具体化プロセスは、法律の文言の定義を読み解くことと同じです。

定義の方法にはいろいろありますが、例えば、言葉の文理的な意味からアプローチする文理解釈があります。

それによると、

おやつとは
午後に食べる間食。

三省堂 大辞林 第三版

これで、「おやつ」という抽象的なワードがぐっとわかりやすくなりました。
しかし、まだ不十分です。
なぜかといえば、「間食」という言葉もやや抽象的で解釈に幅がありますし、果たして「午後に食べる」場合のみ「おやつ」と呼ぶべきかという論点もあります。
そうした、午後に食べるもののみを「おやつ」と呼ぶべきかという定義づけで目的論的解釈が使えたりします。

つまり、「おやつ」とは、朝昼夕食の食管間の小腹を満たすためのものであるという目的から、必ずしもそれが「午後」である必要はない、ともすれば間食であればおやつといえるのではないか。
といった具合です。

他にも、利益衡量など、法的視点による解釈のプロセスがのっています。
これらは、法的三段論法の考えには必須のプロセスであり、本書を読むだけで自然と身につくようになっています。

解釈したルールにあてはめる

昨今、ネットの議論を見ていても思いますが、論の批判に終始しあてはめができていないということがよくあります。

「こう解釈すべきだ!」とルールを解いても、問題の事例がそのルールに当てはまる/らなければ、自分の主張は結局通らないわけです。

そのために、解釈したルールに実際あてはめてみましょうということ。

先ほどであれば、①これはバナナなのか、➁解釈したおやつの概念に当てはまるのかということです。

本書はその流れをきっちり説明して、実際にあてはめるプロセスも記載されているところがかなりGOODです。

おまけ要素も大きい!

本書は弁護士が記載しているだけあって、法的三段論法の説明に終始しているわけではありません。

「主張・立証責任」といった、リーガルタームだけでなく、巻末には実際の契約書にある条項を、参考事例とともに解釈し、あてはめるミニドリルがついています。

これは新人法務にとってかなりありがたい。
自己のスキルアップだけでなく、答えを書いて先輩法務に添削してもらうというやり方にも使えそうです。
風通しにもつながりますし、先輩にとっても気づきがあるはずです。
(そんな時間があるかなぞだが……)
ここは実際に説いてほしいのでネタバレできなくて歯がゆいですが、本書の5割の価値はこの巻末にあるといってもいい気がします。

まとめ

というわけで、本書は読んで、参考問題に正面から取り組んでいれば自然と、楽しく法的三段論法が学べる良書です。

法務をしている方の中にも、実は暗記や経験だけでやってきている人もたくさんいるのではないかと思います。

そうした方が、法学部で学ぶこと、法科大学院で学ぶことのベースを学べるという点に最大の価値がある一冊です。

よって、新人法務にオススメ度☆☆☆☆☆ですが、
すでに法務をやっている方にもオススメ度☆☆☆☆★くらいあります。

ぜひ手に取って読んでみてはいかがかな?

ちなみに、私はバナナ好きです(意味深)
というわけでサヨウナラ

書評

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